威風堂々

春から社会人

オタクの憂鬱

鬱とか軽率に言うと本当に鬱病の人に失礼だから控えようとは思っているんですが鬱って便利な表現だから使ってしまうんですよね。本当に年末から鬱です。頼むからTwitterのТLに声優の結婚に関するツイートをリツイートしないでくれ。本当に病むから。

私は一応アイマスのプロデューサーです。ソシャゲとして楽しむだけじゃなくてアイマスコンテンツにハマっています。たかだか数年なのでそんなに歴が長くないですしシャニマスに出会う前はそこまで熱心でもなかったんですがそれでもプロデューサーの端くれではありました。デレ→AS→ミリ→シャニと開拓していったのでやはり私の原点はアイドルマスターシンデレラガールズなんですよね。私はアイマスの原点として新田美波Pです。萩原雪歩P、徳川まつりP、園田智代子Pである以前に新田美波Pであることが先でした。美波の声優の洲崎さんがこの間結婚されましたよね。それは素直におめでたいなと思いました。それでも元々最近デレのモチベはそこまで無かったんですが洲崎さんの結婚で更にデレに対して冷めてしまいました。もうこのまま引退ですかね。

私がシンデレラガールズに対して抱いていた好きな気持ちはキャラに対してだったのか、世界観に対してだったのか、声優さんに対してだったのか、曲に対してだったのか、なんだったのか分からなくなってしまいました。多分全部だったんだとは思います。Twitterでは声優の結婚でシンデレラを他界するオタクを批判するツイートばかり散見されましたが、私はなんでそこまで批判されるのかがわかりませんでした。むしろ声優が結婚してもコンテンツに残る自分の正当性を補強したいだけのアピール、自己顕示にしか見えませんでした。

そもそもアイマスのライブっていうのはなんて表現するのが正しいのかわかりませんが、私がTwitterで以前見たのでしっくり来たのは「降霊術」という表現です。声優さんがキャラを身体に下ろしてライブをする。少なくともアイドルマスターにおいてはキャラと声優さんをある程度重ねて見るのはそう珍しいことでは無いと思います。今井麻美さんもよく憑依型なんて言われてますしね。佐藤亜美菜さんが初めて橘ありすとしてステージに立った時も「そこにありすがいた」なんて言われていたのを覚えています。

浅倉杏美さん(萩原雪歩の声優)が結婚された時も私は衝撃を受けましたがあの時はアイマスに限らず私はまだライトなオタクだったので今思えばショックはショックでも今受けるショックとは比べるべくもないほど軽いものでした。ただオタクとして深みにハマった今洲崎さんの結婚は重かった。新田美波が何か変わったわけではないしこの気持ちを説明しろと言われれば言語化するのはかなり難しいんですが、私の中で新田美波を好きだった要因の何かが崩れました。新田美波は相変わらず好きですがアイドルマスターシンデレラガールズに対する思いが薄れるのは感じました。

今は声優さんがリアルイベントに出演することもかなり多いです。特にアイマスはライブ前提のコンテンツと言っても過言ではないのでライブでは当然声優さんが役を背負って出演されるわけです。そこで声優さんとキャラクターを重ねるなという方が無理な話じゃありませんか?私は7th名古屋でSecret Daybreakを聞いた時そこに確かに美波がいたと思いました。洲崎綾さんはあの時確かに新田美波だったんです。声優さんが結婚すればキャラと重ねて見ていた以上、キャラと声優との乖離が大きくなる。私にはそれが受け入れられなかったのかもしれません。私の中ではもう新田美波洲崎綾さんと切り離して見ることは出来ないのでどうしても新田美波を見ると洲崎綾さんの結婚がチラついてしまう。恐らくTwitterの風潮ではこれはあくまで「アイマスに真剣じゃなかった」「声優が好きなだけだった」として批判的に片付けられて終わりなんだと思います。「自称P」呼ばわりされていたのも見かけました。アイマス現場は平和ですがこれを見るとやっぱりプロデューサーって言っても結局攻撃的なオタクなんだなと思ってしまいます。私は洲崎綾さんのことも好きでしたが、それ以上に確かに新田美波のことが大好きでした。別に結婚したことが悪いとか言いたいわけじゃないんです。これはこちらが勝手に熱中して勝手に冷めただけのいわば自己完結的な問題なので。

オタクは結局アイマスに限らずコンテンツや声優さんに対して夢を見ているんですよね。それが「いつか自分と結婚してくれるかもしれない」というガチ恋の夢から「現実にはありえないストーリー、文字通り夢物語を見せてくれる」「自分はつまらない日常を生きているけど声優さんは夢を叶えてやりたい仕事をやっている」というライトな夢まで、幅こそはありますがそこは確かだと思います。

少なくとも私は推しが結婚したら祝福する自信はあります。ただそれとは別に裏切られたって気持ちは絶対生まれてくると思います。多分食事も喉を通らなくなるし家から出られないで泣きじゃくると思う。声優も人間だし結婚するのも自然なことではあります。人権があるので。でも声優に夢を見ている以上、その夢が冷めてしまうというのは仕方の無いことではないかとも思います。これはオタクの勝手な言い分で、私自身も身勝手だとわかって言いますが、言うなれば声優の仕事は夢を見せる仕事なので結婚するのはプロとしてどうなの?ってことです。祝福する気持ちと恨む気持ちはアンビバレントで併存しうるんですよね。結婚して幸せになるなら結婚してくれって気持ちと、一生結婚しないでオタクに夢を見せ続けてくれっていうのは同時に存在します。私の中には存在しています。

私は今まで推しが結婚して幸せになるなら多少辛い思いはするだろうけど結婚してくれる方がいいなと思っていました。でもそんなことをヘラヘラして言っていられる域にはもういないんだなとこの間気づきました。絶対というわけじゃないけど推しとは結婚したいです、やっぱり。誰のものでもない推し、誰かのものになるならやっぱり自分の隣に立っていて欲しいじゃないですか。誰とも結婚しないで夢を見せ続けてくれるか、自分と結婚してくれるという2択です。半分冗談で半分本気です。推しと結婚するというのは正直現実的じゃない。だから結局推しには結婚しないで欲しい。誰か特定の人のものにならないで欲しい。推しの隣に誰かが立っているというのが許せない。知らなければ知らないでいいんですよね。もし推しがもう既に誰かと結婚しているけどそれを公表していないんだったら私は夢を見続けられます。それが100%叶わないということを知らないから。でも急に○○さんと結婚します!とか報告されると吐血して死ぬ。別に結婚は絶対公表しなきゃいけないってもんでもないんだし、今までコソコソと付き合ってきてたんだから最後まで秘密にしてくれる方がこちらとしても幸せです。ガチ恋オタクは結婚できるかもしれないと思い続けることができるし、私もキャラを見る時に声優さんの結婚が頭をチラつかずに済みます。

 

この間恐ろしいツイートを見ました。多分2ちゃんのスクショだったと思いますが、何年も追いかけてその為だけに生きていた声優がある日突然結婚を発表して冷めた、気づいたら自分には何も残っていなくて30歳にして空っぽになってしまったって感じの趣旨です。私もこうなる気がしてなりません。今は声優さんを追い続けるだけの日々ですがこのまま推しとともに歳を重ねることに喜びを感じて30歳になったある日突然推しが結婚したら

 

 

多分私にも何も残りません。残るのはその人に真剣だった過去だけ。空虚感。絶望感。多分生きていけないんじゃないでしょうか。私は今推しに縋ってなんとか生きているのでそれが無くなったら本当に自殺を考えるかも知れません。考えれば考えるほど自分は空虚だなと思ってしまいます。そうはなりたくないけど私には他に縋るものもなければ大切なものもない。結局今のまま生きていくしかないんです。できるのはある日突然裏切られないように願うことだけ。

 

幸せを願うというのは前提としてあります。ただそれとは別の気持ちがあるというのも確かです。

頼むので声優さんは結婚しないでください。もし結婚するとしても秘密にしておいてください。これ以上私を絶望の淵に叩き落とさないでください。この話はこれで最後にします。考えていてもどうにもならないし私がオタクをやめることはできないので。