威風堂々

大学生の自己満雑記 ブログ名はそうありたいという願望

Imagination Colors

めちゃくちゃ良かったと言いながらまだ先週のTrySailの感想すら書いていないのですが、先にこちらを書くことをお許しください。

 

上田麗奈さんのライブに行きました。ペンライト禁止、コールはもちろん禁止、着席ということで、さながらコンサートでした。

 

昨日ようやく今回のパンフレットを読んだのですが、今回のライブはチームのスタッフさん側から提案があって、じゃあやってみようという感じで実現したと書いてありました。MCでも仰ってましたが、上田さん本人は歌うのが苦手で自分からはそういうことも言い出さないらしいので今回のライブが実現したのは本当に貴重でした。

 

一曲目は海の駅から始まったんですが、最初は上田さんの表情は強ばっていて、緊張しているのかと思いました。しかし、曲が進み明るい展開になるにつれて笑顔になり、表情も表現の一部になっていました。何より歌うのが苦手と言っていた上田さんが笑顔で歌っているということに最初から感動しました。

 

そしてsleeplandからMC無しで驚異の14曲連続でした。全てに物語があったんだと思いますが、特にティーカップ、aquarium辺りから旋律の糸、毒の手、車庫の少女、そしてインストのようなAnotherを経て、いつか、また、アイオライトへつながっていく流れが強烈でした。

sleepland→fairy taleの明けに→誰もわたしを知らない世界へ というsleepland収録の3曲を経てだんだん明るい曲調になり、花の雨→たより→きみどり はまさに明るさ、前向きさを表現した感じでした。

しかしここでFalling→ティーカップで流れが変わります。ティーカップはどこか狂気的な部分があるのを明るい曲調で覆い隠したような不安定な曲というのが個人的な印象です。これを笑顔で歌っているのは、今までと意味が違って来ます。これは狂気です。ここら辺から怖いという印象すら覚えました。

 

次に来るのがaquarium。この曲は発売当時のインタビューなどを読んでいても感じましたが、本当に苦しそうに歌う曲です。もがいて、苦しんでというのが生歌で聞くと一層際立っていました。ここで表情も苦しそうになります。

 

次の旋律の糸。これは本当に怖かったです。歌詞が狂気的なんです。aquariumは曲調の明るさがありましたが、この曲に関しては曲調が静かなだけに嵐の前の静けさという感じがあります。しかも歌い方が優しいから余計に怖い。後半に向けて一旦圧が強くなるのですが最後はもう一度落ち着いて終わります。

 

そして毒の手。旋律の糸が嵐の前なら毒の手からが嵐です。開幕から高音のストリングスが入ります。このモチーフは曲中で何度か繰り返されますが、このモチーフ自体が激しい狂気を感じさせます。このモチーフの次に始まるのが静かな歌い方なのでギャップがさらに歪さを引き立てます。後半に向けてどんどん盛り上がり、狂気を増していき、最後には歌詞(静かさ)とストリングスのモチーフ(狂気)が重なってごちゃごちゃになっていくのですが、この曲を本当に笑顔で歌っているのが恐怖の頂点でした。毒の手をあんな笑顔で歌えるというのは上田麗奈さんの演技の凄さを改めて感じました。

 

車庫の少女。ここで曲調は落ち着き、お洒落な印象すら与えます。歌詞もそこまで狂気的では無いようにも思えるのですが、旋律の糸、そしてアルバムと同じ流れでもある毒の手の後という位置においてこの曲を見ると狂気の果てにどこかへ行ってしまうという流れが見えてきます。途中のセリフ、「ここじゃないどこかに行くの」、これも上田さんは満面の笑みで自信すら感じさせるほどの声で言い切りました。やはりこの曲も落ち着いた訳ではなく、むしろ狂気が一周まわっただけの歪さがあることがはっきりします。

 

インストのようなAnotherを挟み、いつか、また。ここで狂気は頂点を迎えます。歌詞をそのまま読んだだけでも、夢から覚めないで一緒にいてくれというやばさが伝わってきます。思い通りじゃないものなんてイラナイ。曲の主人公?の歪な精神性が現れています。しかしここから世界が開かれていき、終わりに向けて明るくなっていきます。最後の最後でタイトル回収「いつか、また」。このセトリの中で見てみるとここまで苦しみ、もがき、狂気に囚われて来た主人公がそこから脱するストーリーでしょうか。解釈によっては「いつか、また」という表現には消えてしまうような不安定さも感じます。

 

この次に来るのがアイオライト。この曲で今までの狂気が昇華された感じがしました。きっと救われたんでしょう。そしてあまい夢と明るい曲が続きます。

 

最後にワタシ*ドリでsleeplandからの世界は終わりを告げます。上田麗奈さんは「夢の世界」だと言っていました。「一緒に行ってみる?」

というセリフで終わるのですが、これは間違いなく前向きな表現でしょう。「車庫の少女」を連れ出す表現とも言えます。この流れが夢だとすれば、穏やかな世界が狂気を孕み、克服されるという流れなんでしょうか。

 

マニエールに夢を。この曲はまさしくRefRainの導入となる曲というのが正しいと思います。日常の中でレゾンデートルを求めるような歌です。これが狂気へと繋がっていくというのは頷けます。そしてあなたの好きなメロディ。私の最推し曲でもあり、RefRainを総括する曲です。

https://twitter.com/reinaueda_staff/status/810789452134174720?s=21

このツイートが全てでしょう。この曲でライブ本編が終わるというのもとても綺麗にハマっていて感動しました。普通に歌詞自体いいのでそれだけで楽しめる曲です。超高音のファルセットも聞きどころです。

 

アンコール、リテラチュア→Campanula→Walk on your sideととても綺麗にまとまりました。魔女旅の背景でしかリテラチュアは聞いていませんでしたが、上田麗奈さんの背景を持って聞けば「主人公になれていますか」とかにも特別な意味を感じてきます。最後の2曲はEmpathyのラスト2曲でもあります。終わり良ければ全て良しと言いますがこの2曲で全てを肯定して前に進むという意志を感じました。

 

 

全体的な話ですがあまり曲順がCDからいじられていませんでした。sleepland3曲は2曲目と3曲目が入れ替わったとはいえまとまっていたし、花の雨→たより、aquarium→旋律の糸、毒の手→車庫の少女、アイオライト→あまい夢、Campanula→Walk on your sideとここは全部CDの通りの順番です。それだけCD自体の物語性も強いということでしょう。

そしてなんと言っても全曲ライブでした。推し曲のあなたの好きなメロディがなかなか来なくて干されるんじゃないかと思いながら聞いていましたがまさかの全曲ライブ、満足度がめちゃくちゃ高かったです。配信チケットを買ってアーカイブを見返したいと思います。

最初は感動して泣いてしまうんじゃないかと思って参加しましたが、終わってみれば上田さんの表現力にひたすら引き込まれて、感心しながら(いい表現が見つかりません…)見ていました。底力を見せつけられた感じです。上田麗奈さんの演技力は知っていましたが、生で、しかもキャラソンではなく個人名義の歌という形でここまで感じられるとは思っていませんでした。

 

夏にはアルバムが出るらしいですし今後とも応援していければと思います。改めて最高のライブでした。