威風堂々

春から社会人

水族館の話

口コミっていうのは全くあてにならないもので、良かったという評価はほとんど書き込まれないのに悪い評価は文句をつけてやろうという心持ちの人間が書きまくるからバイアスがかかっている。バイト先のお気持ち表明もそんなのばっかりなのでうんざりする。まあ最近はコロナでお気持ち表明中止されてるのでそんなこともないが。話は逸れるけどお気持ち表明ってのも完全にネットスラングになってしまったね。人を馬鹿にするニュアンスが多分に含まれている。それにしてもやっぱり褒めてくれるお客さんはほとんどいないのに文句を言ってくる客は1日1人くらいは当たってしまうのでろくでもない世の中だなあという気持ちが強い。

 

とまあそんな話はおいておいて水族館の話だ。最近私はかなりのペースで水族館に行っている。元々水族館はかなり好きだったが周りに水族館好きがいることを知って俄然モチベーションが高いのだ。この間四国水族館に行ったのだが、個人的にはとても良かった。まずオープンしたばっかりなので綺麗だった。イルカショーの内容も良かったし後ろに広がる瀬戸内海もとても綺麗だった。イルカプールは下が深くなっていて下からも見れるようになっていたのも楽しかった。魚の種類も多く、館内もかなり広かった。

そんな感じだったのだが、先日その四国水族館の口コミを見たところ相当低い評価をしている人間が多かったのだ。前置きでも書いた通りクチコミなんてものはあてにならないし実際に自分で行ってみないとそこがどうなのかなんて判断はつかないのだが、やっぱりそういう評価がついていると気になりはするものだ。

評価を下げるようなコメントとして1つあったのは「1つの水槽につき1つの魚の名前しか書いてなくて他の魚の名前が分からなかった」というものだ。確かにこれは事実で、同じ水槽に何種類も魚がいるのに全ての魚の名前が書かれていなかった。書いてある魚にも特に解説などはなかったので不満に思う人がいるのはわかる(それで最低評価をつけるのはどうかと思うしそういう極端な評価を下す人間が多いのが口コミというものではあるが)。

ただこれは単に水族館の楽しみ方の問題のはずである。恐らくその口コミを書いた人は水族館に知識を求めに来たのかもしれない(子連れの人もそんなこと書いてたので子連れでそんなこと気にするのかよって思ったという話はある)。しかし、私も含めて水族館の楽しみ方の主流派の1つはあくまで展示を眺めるというものであることは理解すべきだろう。私は水族館は好きだがどの魚がどんな名前でどんな習性を持っているのかなんて全く知らない。さすがにお気に入りの魚くらいは分かるが、言ってしまえばメジャーな魚の見分けがつかないことなんて日常茶飯事である。あくまで私は水族館という空間が好きなのであって、魚の一つ一つを見に来ている訳では無い。魚や海獣が集っていてそれをボケーッと眺めて綺麗だな面白いな可愛いなと思える場所としての水族館を楽しんでいるのだ。そりゃ解説が丁寧なのにこしたことはないが別に無くても無いなりに普通に楽しめる。

結局口コミなんてのはその人個人の感じ方ひとつなので気にしてはいけない。と言っても私自身もホテル決めたりする時に口コミをそれなりに見たりもするので難しいところだ。結局は自分の目で確かめるのが1番なのだがそういうわけにもいかない。こういう話は不完全情報、不完備情報のとこでやった気がする。結局口コミは代理人と一緒なのかもしれないですね。ただ見ず知らずの代理人を信用しろという方が無理なのでやっぱり口コミは話半分に聞いておくべきでしょうね。自分の中で何を重視するかという軸を持っていれば多少はあてになるかもしれないですね。急に知的な話をしてしまった。滲み出る知性。

こういう話をした後でなんですが、他の水族館に行けば行くほど京都水族館はつまらない部類の水族館だなあという気持ちになるのであまりおすすめ出来ません。年パスまで持ってる身で言うことでは無いですが。空間を楽しむんだったらどこの水族館も正直変わらん(真理)