威風堂々

春から社会人

好きなアニメを紹介する回② プラスティック・メモリーズ

けいおん!は個人的に圧倒的1位ですが好きな順番で書いてる訳ではありません。ただこれはかなり好きな作品ですし、前回から間髪入れずに紹介したかったのでさっさと書きます。

プラスティック・メモリーズは2015年の動画工房の作品。原作が無いオリジナル脚本ですが、シュタゲなどの科学アドベンチャーシリーズを手がけた林直孝氏の脚本で、この時点で間違いがないという感じがします。動画工房も初期ゆるゆりや、うまるちゃん、今放映中のだとわた天も手がけている、こちらもかなり安定感のある制作会社ですね。

雨宮天さんが主役級をはり始めたのが、2014年のアカメが斬るのアカメ、一週間フレンズ。の藤宮香織、七つの大罪のエリザベス、アルドノア・ゼロのアセイラム姫と錚々たる顔ぶれなので2015年だと割と初期雨宮天作品でもあります。

この作品に関しては何を話してもネタバレになってしまう気がします。と言ってもストーリーは王道なので、聡い人が見たら多分設定だけでも結末が予想できてしまうんじゃないでしょうか。簡単に言うと感情のあるアンドロイド、ギフティア、寿命直前になったギフティアの回収業務を行う主人公とそれをサポートするギフティアのアイラの物語です。王道展開なのに確実にラストに向かって、物語を高めて最後に視聴者を泣かせに来ます。OPEDの作詞も林直孝さんということで全て含めて全力で作品の世界観を作り上げています。個人的に注目して欲しいのはOPラストのアイラの表情ですね。回が進むごとに変化していく様子が微笑ましく、また切なくもあります。登場人物は割と不器用な人間が多いんですが、そんな中で各人の心情、そして成長を丁寧に描いてラストまで1クールしかない中で真っ直ぐ突っ切っていきます。全ての話が布石になる無駄のない作品構成だと初見は本当に感心しました。

けいおんが青春系の爽やかな感動なら、プラスティック・メモリーズは悲しみと感動という方面に全振りした作品です。人によっては見終わったあとも悲しくなってしまうかもしれませんが、それだけ人の心を揺り動かせるという意味においても本当に傑作だと思います。私も2度視聴していますが、2回とも最終回で大号泣、なんなら2回目の視聴は結末を知っているので途中からボロ泣きしていました。見終わった後に温かい気持ちになれる作品でもあるのでぜひ見てほしいです。

次回何紹介しようか迷いますね。紹介する作品はアニメ内で完結する作品だけって決めているので。ところで私は日常アニメとか主人公最強アニメみたいなのをよく見るんですが、実際に好きなアニメって言われると結局感動するアニメばっかりになってしまうんですよね。不思議です。