威風堂々

春から社会人

書いてどうにかなる問題じゃないのは分かっています。だからこれは個人的なやり場の無い思いを消化するためだけに書きます。1ファンとしての叫びです。

 

 

こんなことがあると思わなかった。あの会社はずっと続いてずっと素晴らしい作品を作り続けてくれるのだと思っていた。

何度も言い続けているようにけいおん!は私にとって一番大切なアニメだ。あそこから今の私が始まったと言っても過言ではない。中二病でも恋がしたい!、私が内田真礼さんに傾倒するようになったきっかけの作品だ。聲の形、私はあの作品に心が救われた。誰も自分を助けてくれないと1人で勝手に追い詰められていた時にあの映画を見て劇場で人目もはばからず泣いた。氷菓、あの会社の真髄を見た。色使いがとても綺麗で本当に感動した。他にも響け!ユーフォニアム、メイドラゴン、CLANNAD、日常、涼宮ハルヒの憂鬱たまこまーけっと、多くのアニメを見てきた。どれもが本当に素晴らしかった。作画に尽きない、ストーリー構成や台詞回し、全てが巧妙にできていて本当に引き込まれるような作品ばかりだった。

私は中二病でも恋がしたい!、それに響け!ユーフォニアムの舞台挨拶に行っている。そこで実際に石原監督に会っている。あの人は本当に天才だと思うし、数々の名作を手がけているのに本当にその作品ごとに全力投球でキャストさんとも対等な関係で作っているんだなというのがとても伝わってきた。今回はこういうことがあったがやはり実際に会ったことのある人がこういう事件に巻き込まれるという衝撃は大きい。石原監督には3ヶ月前に会ったばかりなのだ。まさかこんなことになるとは想像もできない。

 

今回に関しては被害を受けた会社が自分の本当に好きな会社だったからここまでショックを受けている。家でニュースを聞いた時からずっと放心状態だったし、バイトにとても行けるようなメンタルじゃなかった。なんとか出勤しても休憩室で泣いていた。本当に涙が止まらなかったし今も泣きながらこれを書いている。ただそれを抜きにしたって自分の住んでいる市でこんな凶悪な事件が起きたことが恐ろしい。こんなにもたくさんの人が亡くなったことが本当に酷い。それでも恐らく、被害を受けたのが何も思い入れのない会社だったら私はここまで衝撃を受けなかっただろう。「ふーん大変だな」くらいで流していたと思う。そう、いつものように。人が殺されるというのは本当に酷いことだ。ただそれでもどこかで自分には関係ないからと思っていたから日常の一部として流れる情報の一つにしか感じていなかったのだ。これが本当に恐ろしい。自分のこの面に気づいてハッとした。嫌になった。

 

私はただの1ファンに過ぎないので被害者の方々の気持ちに寄り添うことも出来ないし、本当に身近で見てきたであろう声優さん達のように本当の意味でショックを受けているのでは無いのかもしれない。私は本当に無力だ。今までどれだけ彼らの作品に救われたことか。こんなことがあっても恩のひとつも返すことが出来ないのか。もしクラウドファンディング、寄付があるなら私は迷わず数万円を投げる。それくらいには私にとって大きな存在だったし感謝してもしきれない存在だった。

 

正直なところあの会社が今後も続いていくかは分からない。私達は表に出てくる監督さんのことしか分からないが裏で支えてくれていた数多くの方々が今回お亡くなりになった以上少なくとも今まで通りとはいかないだろう。私達は待つことしか出来ないし今後どのような方向に進んでいっても受け入れるしかない。その覚悟はしておくつもりだ。どう進んでも今までに私たちが貰ったものは消えないしとやかく言う権利はない。でも、それでも、やっぱり頑張って欲しい。この言葉は適切じゃないのはわかっている。でも私にはこれしか言える言葉がないんです。頑張って欲しい。私たちにまた素晴らしいものを届けて欲しい。負けないで欲しい。我儘なのはわかっているしこんな時に作品の心配をするのかという批判もあるけれど、彼らの作ってきた作品こそが彼らの生き様を示すものだし、切っても切り離せないものだ。何年かかってもいい、それまで待っています。いや待たせてください。また私たちの心を動かすような素晴らしい作品を届けてくれる日を。

 

今は1人でも多くの人の無事を祈ることしかできません。そして亡くなった方々のご冥福をお祈りすることしか出来ません。私がこうしたからって何がある訳でもない。でもこうするしか出来ません。今は気持ちを伝えるしかないから。

 

 

PrayForKyoani