威風堂々

春から社会人

最近サークルが義務感でしか行けなくなってきて辛い。合奏すると楽しいんだけど合奏する機会なんてないし、最近は楽器弾いてても楽しくない。練習するのも義務感に駆られてるだけ、なんで自分がサークル行ってるのか分からなくなってきた。1ヵ月後には発表会でソロ曲演奏しなきゃいけないけど技術不足でソロ曲決まんないし、仲良い人もいないから伴奏者も探せてない、てか声すらかけてない。最近考えたんだけど自分がサークルやめられないのって、人間関係云々より何かに縋りたいからなんじゃないかって思った。音楽が楽しめない、これは辞める理由には十分すぎる。でも辞められない。勇気がない。大学生活で何かを頑張ったって事実に縋って言い訳にしたいだけなんじゃないかと思ったらさらに何もやる気が起きなくなった。そうしているうちに責任に雁字搦めにされて逃げられなくなる。精神的に参ってきた。もう何もしたくない。人と関わらないで一生引きこもってたい。社会不適合者にはキツすぎる。大学生活完全に間違えてしまった。誰かに助けて欲しいけどどうしようもない。しかも実際定期演奏会で演奏したいのは本当だし。八方塞がり。人生詰み。

好きなアニメを紹介する回④ とらドラ!

2008年のラブコメアニメで、釘宮病の原因の一端になった作品でもあります。個人的にはラブコメにせよ普通の純愛物語でも、恋愛アニメってかなり難しいと思ってて、ただ恋愛を突き詰める作品もそれはそれでいいかもしれませんが、恋愛以外に何を取り上げるかによって作品の良さがかなり左右されると思っています。例えば私も結構好きな凪あすとか中二恋とかは明らかに「変化」というのを真ん中に据えています。凪あすは恋愛よりも「変わる」「変わらない」が本当のテーマなんじゃないかってくらいキーワードになってきますし、中二恋は一期は厨二病をやめるやめないっていう「変化」、二期は二人の関係性の「変化」が取り上げられています。話がそれましたが、それでいうととらドラ!は単純そうでかなり複雑な物語になっています。終盤に進むと特に恋愛と同じくらいに家族関係がクローズアップされてきます。

このアニメは何よりキャラクターが魅力的です。一言で言えばこのアニメのキャラクターは二面性を抱えている人ばかりなんですよね。主人公の高須竜児は強面だけど実際にはかなり家庭的で優しい、ヒロインの逢坂大河も一件野蛮とも言える性格なんですが本当はとても友達思い、メインで関わってくる他の女の子二人、櫛枝実乃梨川嶋亜美もそれぞれ表の顔とは違うものを抱えています。そしてラブコメアニメなのに女の子の殴り合いの喧嘩が見られます。別に女子って怖いねって話ではなく、それぞれが他の人のために動いた結果、すれ違いが起きました。高校生って結局みんな子供なんだなってのがよく分かります。それぞれ何か考えているようで、うまくいかない。大人ぶっていたって結局まだ子供でしかない。そしてみんなぶつかり合って、泣いて。ドロドロしているようでもやっぱり青春なんだなって思いました。

このアニメ、ちゃんとラブコメしているんですよ、特に真ん中くらいまではずっとコメディです。でもその一方で家族関係で、恋愛で、友情でちゃんと感動させに来ます。こういう綺麗なラブコメってなかなかないと思います。このアニメはラブコメの金字塔みたいに扱われているんですがそれも納得できる作品です。人気作品ですし、深いのでネットにはいくらでも考察みたいなのが転がってるのでそれも併せて読むともっと楽しいんじゃないかと思います。個人的にはただの恋愛アニメよりラブコメの方が見やすいとも思ってるのでまあ是非見てみてくださいよと。まあ私はまともに恋愛したことないんですけどね...悲しいですね...恋愛したことがない人間がラブコメ見てるのって悲しすぎますね...

地方大受験生に先輩面する

ぼちぼち受験なので、まあ一人暮らししてて家に関して個人的に思ったことを書きます。その前にとりあえず受験頑張ってください。

①住む場所について

まず当たり前ですが、物件は自分で見て決めてください。優柔不断な人は親に任せたりしてもいいかもしれませんが、後で違うと思っても手遅れです。

京大で言うと北白川という地域ですが、大学に対して坂の上(下も)に当たる場所に住むのはやめた方がいいです。私は北白川在住ですが、毎日毎日帰宅の時に自転車で坂を登らなきゃいけないので苦行です。少なくとも京大志望は北白川はやめておきましょう。

次、スーパーの近さ、これもかなり重要です。自炊するつもりがなくてもなんだかんだスーパーは使うはずなので近くにスーパーがあるのが理想ですね。京都で言うと特別安いスーパーはないので、比較的安くて店舗数もあって京大にも近いのはライフだと思います。

あとライブによく行くオタクとかは駅の近さもかなり大事です。そうでなくても駅がある程度近い方がいいのは間違いないです(近すぎると高いけど)。考える余裕があれば近くの都市に出る交通手段を調べてから物件を決められるといいと思います。京大は京阪の出町柳駅が最寄りです。京阪もいいですが、阪急が三条まで出ないと乗れないのでこちらもある程度近い場所に住めると理想的です。京都住みだと何かと大阪に行く機会もあると思うので阪急も京阪も使うことになると思います。

以上を踏まえれば個人的に京大なら御所の南とか平安神宮のあたりがいいのではないかと思います。あくまで個人的にはですけど。北白川はやめておきましょう。

②間取りについて

私の家は結構広めだと思いますが、正直部屋の広さはどうでもいいまでは言いませんが、そこまで優先度は高くないのではないかと思います(家に友達を呼んでパーティするつもりなら話は別ですが)。それよりも大事なのは収納スペースです。押し入れ的なスペースは広ければ広いほどいいです。クローゼットも冬の上着とかを置いておくつもりなら嵩張るので広めの方がいいです。

あとこれはユニットバスの家に住んでる者からの意見なんですが、浴槽に浸かるつもりがなくてもセパレートの方がいいと思います。私は元々シャワーだけで済ます人間だったのでユニットバスでいいやと思ってユニットバスの家にしたんですが、狭いですし落ち着きません。何よりたまに浴槽に浸かりたくなった時に気軽に浸かれないのも大きいです。ユニットバスの方が手入れは楽なのでどちらがいいかは一概に言えないかもしれないですが、少なくともユニットバスを使っている一個人としてはセパレートがいいと思ったと伝えておきます。

③家電について

家具家電付きマンションなんてのはほとんどないので自分で買うことになると思いますが、普段使いするものは多少高くても良いものを買った方がいいです。具体的にいえば筆頭は炊飯器、冷蔵庫、洗濯機辺りですかね。

炊飯器は1万円以下からありますが、Haierの一番安いやつはお勧めできません。炊飯釜がクルクル回るし手入れもしにくいです。自炊するつもりなら特にですが2万円くらいは出した方がいいと思いますよ。

洗濯機は個人的にはHaierでもいいと思いますが、静音の方が望ましいですね。大学生は不規則な生活も結構するので夜中とか早朝に回すことも想定した方がいいです。あと欲を言えば乾燥機機能がついてる方がいいと思います。これはまあコインランドリーでも代用できるので+‪αですが。ついでに、日当たりの悪い家に住んでる人は洗濯物を乾かせる送風機みたいなのがないと多分全然乾かないので検討した方がいいです。私はPanasonicの衣類乾燥除湿機を使っています。

冷蔵庫は用途にもよりますが、自炊する人は少し大きめの方がいいですね。うちの冷蔵庫は中くらいのを買ったつもりだったんですが、野菜とかを入れるとすぐいっぱいになってしまいます。逆に自炊するつもりがない人は冷凍庫が大きいのがいいと思います。

あとテレビなんですが、私も一応家にはありますが、BDプレイヤー接続するのとSwitch接続するのにしか使ってないので脳死で買うものでは無くなってると思います。近頃はネット配信でいろいろ見れる時代ですし必要か考えて買う方がいいと思います。

あと家のことじゃないんですが、サークルに関しても少しだけ言っておきます。サークルといえば基本的にはユルユルなんですが、部活や一部のサークルは普通にきついです。入るサークルを「やりたい」だけで決めるのは危険です。大学生活をそれに捧げる覚悟があるならいいですけど、バイト頑張りたい!趣味に時間を費やしたい!などあるならサークルは人間関係作る場所だと割り切ってユルユルサークルに入った方が賢明だと思います。下宿してると終電なので...って言い訳も使えないですし(これは意外と大きい)

個人的に思ったのはこれくらいですがもし聞いてくれれば意見くらいは言えるので万が一そんな人がいたら気軽にどうぞ。皆様の一人暮らしが実りあるものになることを願っております。

好きなアニメを紹介する回③ 魔法少女リリカルなのは

やべーアニメ。大好き。初回放送は2004年ということで今年で15周年ですが、去年も新作映画が公開されたほどの長い人気アニメです。無印、A's、StrikerS、ViVid、それに外伝的にViVid Strike!、あと映画が何本かあります。といってもこんなに長くやってると最早「魔法少女リリカルなのは」なのに魔法というより格闘戦してるし、なのはは少女ですらないし、挙句の果てViVidとViVid Strike!の主人公はなのはですらありませんという酷いタイトル詐欺。全部見るのは大変だけど禁書と超電磁砲全部見るよりは楽ですし…

個人的にアニメに何かメッセージ性を求めて見るタイプじゃないんですが、なのははとにかく「真っすぐ在ること」をテーマにしている気がしますね。このどストレートさも好きな所以です。シリーズが多いのでまとめて語るのは間違ってるでしょうし一つずつ書いていきます。(といってもこの作品はネタバレ要素が大きすぎるので個人的な感想くらいしか書けませんが…)

 

⑴無印

フェイトとなのはとの戦いを描きます。なのはが小学3年生で偶然魔法に出会って魔法使いになってからジュエルシードの事件の終結までを描きます。ひたすらフェイトに対して真っすぐ向き合おうとするなのはの姿勢が感動的です。なのはのリリカルマジカルっていう呪文はこの作品でしか言ってないのに永遠にリリカルなのはですね。リリカルなのはの原点かつ親友との出会い、全ての始まりです。

 

⑵A's

神作。個人的にリリカルなのははやっぱり少女なのはの物語だという気持ちがあるので無印とA'sが好きですね。それを抜きにしてもよく作り込まれたシナリオと騎士たちの思いはとても感動的です。個人的にはシリーズ最高傑作だと思います。

 

⑶StrikerS

なのはたちが一気に19歳までなって正式に時空管理局所属になります。この作品のなのはは達観しすぎているし、なのはよりもその教え子に焦点が当たっているので最初は正直「なんだこの駄作」と思いましたが、見ていくうちにやっぱりなのはたちの真っすぐさ、それに10年の成長が見られるいい作品だなと思いました。教え子たちにスポットが当たる部分も人間ドラマとしてよくできています。この作品だけ2クールです。

 

⑷ViVid

8年越しの新作テレビアニメ!といっても主人公はヴィヴィオちゃんに代わりますし、実質格闘少女になってますし、絵柄もすっかり変わってますし、なにより前3作と打って変わってハートフルコメディみたいになっています。別作品として見るべきなんじゃないでしょうか。ヴィヴィオちゃん可愛いぺろぺろ。以上です。

 

ViVid Strike!

ストーリーは格闘技をメインに据えた別作品として見れば普通に良かった。ただなのはもフェイトもその他の人々も全く出演しませんので少し寂しい。あと4話の衝撃はある意味伝説になった。この作品の構造って違いはあれども根本的にはシリーズ1作目のなのはとフェイトの関係を明らかになぞってますよね。そう見ると温かい気持ちになれます。個人的にこの作品はFuture StrikeStarry Wishっていう強い2曲を生み出したのが最大だと思います。主人公格が田村ゆかり水樹奈々から水瀬いのり小倉唯に代わるという見事なキングレコードの世代交代です。

 

シリーズ単体で見ても普通に面白いし完結しているので全部見ようとするとアニメだけで80話近くある長い作品ですが、気軽に見てほしい名作です。少なくとも無印とA'sは絶対に見るべきです。現在までたくさん生み出されている魔法少女アニメの金字塔といえるでしょう。魔法関係の設定もさながら、人間関係に焦点を当ててもかなりの名作なのでぜひ見ましょう。自信を持ってお勧めできます。

好きなアニメを紹介する回② プラスティック・メモリーズ

けいおん!は個人的に圧倒的1位ですが好きな順番で書いてる訳ではありません。ただこれはかなり好きな作品ですし、前回から間髪入れずに紹介したかったのでさっさと書きます。

プラスティック・メモリーズは2015年の動画工房の作品。原作が無いオリジナル脚本ですが、シュタゲなどの科学アドベンチャーシリーズを手がけた林直孝氏の脚本で、この時点で間違いがないという感じがします。動画工房も初期ゆるゆりや、うまるちゃん、今放映中のだとわた天も手がけている、こちらもかなり安定感のある制作会社ですね。

雨宮天さんが主役級をはり始めたのが、2014年のアカメが斬るのアカメ、一週間フレンズ。の藤宮香織、七つの大罪のエリザベス、アルドノア・ゼロのアセイラム姫と錚々たる顔ぶれなので2015年だと割と初期雨宮天作品でもあります。

この作品に関しては何を話してもネタバレになってしまう気がします。と言ってもストーリーは王道なので、聡い人が見たら多分設定だけでも結末が予想できてしまうんじゃないでしょうか。簡単に言うと感情のあるアンドロイド、ギフティア、寿命直前になったギフティアの回収業務を行う主人公とそれをサポートするギフティアのアイラの物語です。王道展開なのに確実にラストに向かって、物語を高めて最後に視聴者を泣かせに来ます。OPEDの作詞も林直孝さんということで全て含めて全力で作品の世界観を作り上げています。個人的に注目して欲しいのはOPラストのアイラの表情ですね。回が進むごとに変化していく様子が微笑ましく、また切なくもあります。登場人物は割と不器用な人間が多いんですが、そんな中で各人の心情、そして成長を丁寧に描いてラストまで1クールしかない中で真っ直ぐ突っ切っていきます。全ての話が布石になる無駄のない作品構成だと初見は本当に感心しました。

けいおんが青春系の爽やかな感動なら、プラスティック・メモリーズは悲しみと感動という方面に全振りした作品です。人によっては見終わったあとも悲しくなってしまうかもしれませんが、それだけ人の心を揺り動かせるという意味においても本当に傑作だと思います。私も2度視聴していますが、2回とも最終回で大号泣、なんなら2回目の視聴は結末を知っているので途中からボロ泣きしていました。見終わった後に温かい気持ちになれる作品でもあるのでぜひ見てほしいです。

次回何紹介しようか迷いますね。紹介する作品はアニメ内で完結する作品だけって決めているので。ところで私は日常アニメとか主人公最強アニメみたいなのをよく見るんですが、実際に好きなアニメって言われると結局感動するアニメばっかりになってしまうんですよね。不思議です。

魔法少女はなぜ、少女でなくてはならないのか?

アマゾンの奥地を訪ねたので個人的な見解を書こうと思います。このテーマ、Googleの検索候補に出てくるくらいなのに調べても明確に考察している記事がないんですよね。

Wikipediaには「魔法少女」という項目があるくらいで(しかも結構文量がある )、

魔法少女 - Wikipedia

現代においては魔法少女というジャンルはすっかり確立されています。古くは1960年代の魔法使いサリーひみつのアッコちゃんから、現代に至るまで、最近だとプリキュア(特に少し前に魔法つかいプリキュアがありました)とか深夜枠だと魔法少女サイトなんてのもアニメ放映されてましたね。今も魔法少女特殊戦あすかなんてのが放映されています。

なんでこうも魔法を使うのは女の子が多いのかというのは疑問に思うんですが、とりあえずメタ的な理由から考えると、単純に「そっちの方が人気が出るから」ってことでしょうね。当然、制作サイドは受けるアニメを作らなきゃいけないわけで、その上で魔法少女という確立されたジャンルは扱いやすいんじゃないかと思います。リリカルなのはまどマギと言った超人気作もありますしね。あと普通に男が魔法を使っても誰が対象なのか分かりにくいですね。私が男だからそう思うのかもしれませんがアニメを熱心に見てるオタクって男の方が多い気がしますし、男受けを狙ってかわいい女の子が魔法を使った方がいいって話でしょう。男が童貞のまま何歳かになると魔法使いになる()なんてネタもありますが、それは魔法アニメというより時間停止系のエロ漫(自主規制)

 

で、ここからが個人的に出した結論なんですが、キーワードは「処女性」だと思います。中には処女を忌み嫌って破瓜させてから結婚させる民族なんかもあるらしいですが、ヨーロッパで言えば聖母マリア信仰に代表される、処女崇拝の風潮です。カトリックでは修道女になって純血を守ったまま信仰に身を捧げる人も未だに存在するらしいです。ギリシア神話にもアルテミス、アテナ、ヘスティアの処女神が登場します。現代日本においても巫女の処女性みたいなのは想定されるところであり、古くは古代日本の斎宮に未婚女性、つまるところ処女が任命されたところから来ています。処女というのは昔から宗教的に神聖視されてきたものだと言うのは確かでしょう。

更にこれは魔法少女達の年齢よりは低い年齢の話になりますが、子供の神聖性という議論もあります。日本には「七つまでは神のうち」という言葉が存在します。つまり、7歳までの子供はまだ完全に人間ではなく、神や霊など、超自然的なものの側にいるという考え方です。7歳までは生死が安定せず、直ぐに神の元へ帰ってしまうという価値観ですね。また子供は超自然的なものと関係を持ちやすいというのもあります。これはよくジブリ映画でも描かれるので想像しやすいところではないでしょうか?そうでなくても小さい子供に何か不思議な力がありそうというのは少なくとも私は何となく感じたことがあります。言いたいのは幼さの中の神聖さです。

この2つから考えるに未だ幼い少女は神聖視される存在で、魔法少女という全能感を持つ、言ってみれば神にも近いような神聖な存在と親和性が高いから、魔法使いは少女でなければならないのではないかと私は考えています。

このテーマ意外と掘り下げられそうなのでレポートの一つでも書けそうなので誰か仕上げて私に見せて欲しいですね。

好きなアニメを紹介する回① けいおん

今日から春休みに入りました、めでたい。まあ二回生以降の法学部の専門の試験は一週間遅れなので次からは長期休みのスタートが一週間遅くなります、悲しい。

さて、気が向いたときに好きなアニメを紹介するブログを書こうと思います。誰が得するんだってブログばっかり書いてますが、ブログ紹介にちゃんと自己満って書いてるので需要がなくても書くんですよ。

初回はやっぱりけいおん!について書こうと思います。Twitterでもことあるごとに「けいおんを見ろ」って言ってるので、それで見てくれない人はブログを読んでも見てくれないと思うのですが、まあとにかく社会現象を巻き起こした良作ですし、私の価値観を大きく揺るがした作品なので見てほしいわけですよ。

このアニメ、原作はまんがタイムきららで連載していたかきふらい先生の4コマ漫画なんですが、ぶっちゃけるとよくこの原作でこんな最高の作品を仕上げたなって感じです。さすが京都アニメーションというところでしょうか。京アニは絵もきれいですしヒット作をどんどん出しているので個人的には大好きなんですが、アニメ化の時には原作が大きく変更される傾向があるので原作ファンには微妙なところです。けいおんも原作からかなり変更がされています。

監督は山田尚子さん、けいおんのほかにたまこまーけっとや、映画だと聲の形リズと青い鳥の監督もされています。私は聲の形もぼろ泣きしてるのでこの人にはいつも泣かされている気がします。山田尚子さんのすごいところはやっぱり微妙な心情の描写ですね。繊細な心の揺れ動きをセリフや情景に自然に落とし込むのがめちゃくちゃうまいんですよ!私は男なのでわかりませんが女性ならではの女の子の心情の描き方をされているという話もよく聞こえてきます。そうした描写一つ一つがものすごく効果的に感動を与えてくるんですよね。見終わった後の「ありがとう…」という気持ちになる作品に関してはこの人以上の監督に出会ったことがありません。

 

ストーリーとしては今まで何かに打ち込むことがなかった主人公平沢唯が勘違いから軽音部に入って仲間との交流を深めながらバンドにのめり込んでいく様子を卒業まで描くものです。

初めてこの作品を見たとき2期21話の文化祭回をはじめ、何度もぼろ泣きしたのは当然なんですが、こんな青春を味わいたいなという気持ちで満たされました。まあそんな青春はどこにも転がっていなくていつの間にか高校を卒業してもうすぐ大学1回生も終わろうとしているわけですが。それはともかくとしてこの作品は本当に私の価値観を揺るがしました。まずこんなに素晴らしい作品があるのかと感銘を受けて、アニメにのめり込むきっかけになりました。現在私は声優が大好きですが本をただせば、この作品からアニメにのめり込んだのがきっかけなので、今こうしてキモオタをやっているのもけいおんのせいかおかげかってことです。この作品がなければ私は女性声優に黄色い声援を飛ばすオタクになっていなかったかもしれません。

あとこのアニメを見たから楽器を始めたわけではないんですが、少なくとも続ける理由の一つにはなっています。当時けいおんを見てバンドを始める人が本当に多かったらしいですね。それほど社会現象になったわけですが、では私もバンドを始めたかというと、弦楽器は弦楽器でもクラシック方面の楽器を始めました。ここに因果関係はないんですが、今楽器を続けているのは平沢唯のたどり着いた仲間と音楽を作り上げる楽しさ、引退の時に大号泣できるような、そんな地平にたどり着きたいからというのもあります。

というわけでこの作品の良さを言葉で語るのは限界があるのであまり語らないんですが、これは実際に見てこの感動を味わってほしいです。私は未だにこの作品を超えるアニメは見たことがないです。今年で放映開始10周年ですが本当に色あせない作品だと思います。