威風堂々

春から社会人

久しぶりのライブを経て

9/22.27と鬼頭明里さんのライブに行ってきました。ハチサマ4だったりユニゾンだったりトラセだったりと配信ライブこそありましたが、現地イベントは2/22のteaRLove以来ちょうど7ヶ月ぶりでした。ライブ自体の感想はめちゃくちゃ良かったということに尽きますしここで語るのも疲れるので語りませんが本当に良かったです。興味がある方は是非名古屋公演は配信もあるのでご覧下さい。10/3です。鬼頭明里さんは声優としてもアーティストとしても確実に次世代を担っていく存在ですね。

 

今回のライブは声出しNG、マスクフェイスシールド着用という今までにないレギュで、異様な雰囲気でした。鬼頭さんが水を飲む度に拍手が飛び、煽られても拍手が飛び、「次が最後の曲です」と言われれば頭上に腕を交差させて×を作る。そんな感じでした。特に声出しNGというレギュ、正直行く前はこんなんで楽しいのかなと半信半疑でした。諸説ありますがやっぱりライブの楽しさは声を出すということの比重もかなり大きく、何を言われても叫んだり、レスを返したりできないというのは相当な制限だからです。

 

ですが結論から言ってしまえばめちゃくちゃ楽しかったです。声を出せなくても飛び跳ねたり、煽られて拳を掲げたり、振りコピしたり、MCを聞いて笑ったり、ライブの楽しさは声を出すことの他にも大きいんだなと気づきました。一体感であったり、熱量であったり、距離感であったり、そういうのはやっぱりどんなに制限されたレギュであっても現地じゃないと味わえない感覚なんだなというのを実感しました。やっぱりライブは現地に限りますね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここから先はライブとはあんまり関係ない話です。この自粛の7ヶ月の間にいろいろなことがありましたが、総括してしまえば私にとってこの7ヶ月は、オタク趣味から距離を置いて現実に目を向けている期間でした。例えば声優へのガチ恋とかではなくリアル女の子とご飯に行ったり、遠征ではない普通の旅行をしたりなどです。そしてこの生活も実際とても楽しかった。最初の2ヶ月くらいこそイベントのひとつもない事を嘆いていましたが、それ以降は逆にもうイベントが無いことをあまり気にしなくなっていました。実際イベントがなくてもそれなりに精神衛生を保てるということがわかったのも大きかった。それで6月くらいからはご飯に行ったりなどリアル人間関係を前よりも大事にするなどの変化があったわけです。鬼頭さんのライブが決まった時も、開催して欲しい気持ちと同時に「まあ中止になってもいいかな」という気持ちがあったのも事実です。実際その時点ではもう私の中でライブの比重はそこまで大きくありませんでした。恐らく一般人がたまの楽しみとしてライブに行くのと変わらない感覚でしょう。これは私がシャニ2ndのためにCDをガン積みしたことからは到底考えられないことでした。声優のCDはちゃんと追っていましたが、もはやアニメもほとんど見ず、声豚、オタクを卒業していたも同然だったと思います。

 

そんなこんなで9/22になり、ライブに行きました。当日も午前中に運転の練習をして疲れきっていて、行くのめんどくせーというくらいの気持ちでした。でも行ったら私の心は変わった。変わってしまった。やっぱりライブは素晴らしいと思ったし、去年の毎週ライブに行っていた時の気持ちを思い出してしまった。ライブがないと耐えられないし、ライブに行くことで精神状態を保っている。素晴らしいのは推しだけで他のことはどうでもいい。そんな気持ちです。

 

でも当時と今の私が違うのは一般人の生活を知ってしまったこと。この7ヶ月で、バイトをして、同僚と仲良くして、片想いでも普通の恋をして、そんな生活の素晴らしさを知ってしまっていました。そんな生活にはライブは存在しないし、実際に存在しないで成立していた。

 

前々から言っているように私はオタクというものをやめられるならやめたいと思っています。でも私の中の「あのライブに行かないと後悔する」「推しに会いたい」という気持ちが私をイベントに向かわせるのです。これは理性でどうにかなるものではなく、あれば行ってしまうものなのです。しょうがない。今回もそう。オタクを本当にやめたいなら鬼頭さんのライブなんか申し込まなきゃ良かったわけで、でも鬼頭さんの曲が素晴らしかったし、生で聴きたかったから、鬼頭さんに会いたかったらいつものようにCDを積んで、いつものように応募して、いつものようにライブに行ってしまいました。

 

オタク活動をしている時こそ楽しいのですが、オタク活動からひとたび離れれば残るのは絶望感と自分を俯瞰して見た時のどうしようもなさ。それを次のライブで上書きして誤魔化していたのが去年の私でした。ただ今回のライブに行ってしまったことでまたこれが始まってしまった。しかも今回は前のような毎週行けるほどのライブが存在していない。更に一般人の幸せな生活を知ってしまったことで落差が酷かったので、さらに絶望感が増してしまった。よくクスリをやるとハイになったあとに物凄い絶望感が押し寄せてくるという話を聞きますがそんな感じです。

 

私は本当に熱が冷めるまで多分ライブに行くことをやめることができないんだと思うし、多分そうである限り、一般人の幸せな生活は手に入れられないんだろうなということ強く悟ってしまいました。ちなみに言っておくとやめたいと言っても別にオタクを嫌々やっている訳では無いです。やめられるならやめたいけど別に今も楽しいしいいかーってぬるま湯に浸かってるのが恐らく正しい現状認識です。そんなライブ。オタクというのは逃れられないカルマでもう自分はダメです。